2011年06月

本当はこれから

少しかもしれませんが、復旧が進み始めています。

一方で震災に関する報道が減ってきている事も事実です。

熱しやすく冷めやすい、そんな一般論で終わらせるにはまだ早いと思っています。

これから高齢の方には暑さが負担になります。ストレスが溜まっている子供達が夏休みに入ったらどう過ごすのが良いのでしょうか?

夏休みにはまたボランティアが大勢被災地に出かけて行くと思いますが、効果的な人員配置や作業の優先付けなどあらかじめ計画されているでしょうか?

もちろんボランティアに行こうとしている人々も暑さ対策が必須で長時間の野外作業には注意が必要です。

まだまだ被災地は何も変わっていない地域の方が多いと思います。

皆がまだまだ継続的に様々な協力を続けていく必要があります。

まだまだマスコミには伝えなければならない事があるように思います。

民間主導で復興

例え誰が総理大臣になり、担当大臣が替わったとしても、実はその手足となって動く官僚が替わるわけではありません。

民主党政権になっても日頃の生活が大きく変わらないのは、民主党政権が法律を大きく変えなかったからです。

どうとでも解釈できるザル法を今まで自民党政権下で作り続けた成果です。

しかし法律も今回の震災や原発事故に対応できる程の柔軟性は無かったようです。

本当はできるけど、やってしまった後で責任取れと言われるのが嫌で動かないだけかもしれません。

特区という話も、今回は特別ですよと前振りしておいて、できるだけ責任の所在を明らかにしない作戦とも考えられます。

官僚は前例主義を良く批判されます。これは同じような仕事を継続して行なう時にそれなりの力を発揮しますが、震災対応は常にその場の判断が要求される為、本来一番向いていない仕事です。

ここは機動力と発想力のある民間企業に積極的な参加をして欲しいものです。

循環冷却

なかなか順調に動かないものです。

たぶんこの機会に日本で作るという話も出てきそうです。

ここまで東電の読みが甘いという事実ばかりが目立っているようです。

未経験で対処に手間取ったという事もあると思いますが、ケアレスミスも出ているようです。

逐一発表していても仕事に支障が出る思いますが、事故発生当初から比べるとかなり情報を出すようになってきたと思います。

まだまだ努力は足りないと言う人も多いと思いますが、現場は少しずつ変化してるのは評価しても良いのではないかと思います。

こういう会社の体質を変えるのには何年もかかると思いますが良い兆候です。

過去の延長線に解は無い

復興大臣が決まり、あちこちから復興庁を仙台や福島に置けばどうかという無責任な事を言い出す人が多いです。

野党議員ならまだしも与党議員も、マスコミやコメンテータと呼ばれている怪しげな輩にも多いです。

こういう考えの人は、また総理大臣を批判する立場である事が多いです。

国の機関が被災地に移ったら、それでなくても衣食住に不便を感じている人々が多い中で明らかに邪魔者になってしまうのではないでしょうか?

東京からそれなりに官僚や什器などの機材が運び、電話やインターネット回線なんかも当然必要になります。

そんな事に手間と費用を使うなら被災地の自治体の為に使う方が優先度は高いと思います。

もちろん現場の声を吸い上げる必要はあります。

しかしそれは各自治体に担当者を置けば済む話です。

本部は自治体間の調整と予算配分を中心に動いた方が効果的ではないかと思います。

仮に各自治体に支部を置けばインターネットで事足りるという話なら率先して電力に余力のある沖縄へ本部を設置するのも一つです。

ともかく今までに誰も経験した事の無い災害に対して今までに考えられて来たやり方で対処するという考え方自体を切り替えないと、いつまでも復興は始まらない事でしょう。

何よりも一番に必要なのは権力を集中させる事です。

そして徹底した情報公開をする事で全国民を巻き込む事です。

優先順位付け

復興担当大臣も決まりました。

後は実行あるのみと本当は行きたいところです。

しかし、実際は色々とまだまだ揉めるでしょう。

そこで最初にやって欲しいのが、工程表の作成です。

しかし国が作っても意味は無いです。

各地域毎に自分達がどう復興したいのか、もちろん自治体や復興に参加する企業、県、国も巻き込む必要があります。

生活や仕事、教育、健康、介護、様々な問題をとりあえず全部出して皆で何から始めるか順位付けをするのです。

手法としては事業仕分けに近いかもしれません。

まずは皆で納得する計画を立てる、外部の力や近隣地域と連携したり、ボランティアと協力して実行する。

皆が希望を持って日々行きていければ嬉しいのですが。
プロフィール

四十郎

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