2012年03月

原子力規制庁

原子力規制庁は、4/1に出来ていたはずがこのままではいつになるか分からない状態です。

確かに問題はいろいろあると思います。

一番の問題は組織以前に、今の組織からメンバーが引き継がれる事です。

今のメンバーは結果的に福島第一原発を守れず、その後も有効な対策を実行しているとは言い難い人達です。

言わば戦犯です。

彼らに任せて本当に大丈夫なのでしょうか?

確かに個人で能力が高い人もいるかもしれませんが、組織として機能出来なければ意味はありません。

人間、一度組織のカルチャーに染まってしまうと、そう簡単には変われません。

つまり今までと同じ過ちを繰り返すだけです。

私はこの事実だけで、既にこの組織を信用していません。

ただ今の組織よりはまだマシとは言えるでしょう。

少なくとも大失態を続けている今の組織が、何の反省も無く存続している事だけは避けたいです。

福島第一原発の検証が終わらないとダメとか言っている政治家もいるようですが、犯罪を犯した警官にそのまま取り締まりをさせているような状況で正しい結果が出ると期待しているのなら、これはおめでたい人と言うしかありません。

新しい組織、新しいメンバーで検証しこれからの方針を検討しなければ意味がありません。

もし日本に人材がいなければ海外から呼んでも良いと思います。

この問題の大きさは世界中で考えなければならない規模なのですから。

不信感

原発が再稼働できない一番の問題はもちろん原発自体が安全ではない事です。

しかし世の中で危険だからというだけで無くなっていない物はいくらでもあります。

例えば自動車、原発で亡くなった方より明らかに人数は多いですが、廃止するという話は出ません。

何かあった時の被害が大きすぎるという話もありますが、何かあるという状況は何回か書いているように原発の稼働停止とはあまり関係ありません。

もちろんこれらの意見を否定するつもりはないのですが、やはりこれだけでは弱いと思っています。

個人的には、あと二つ理由があると思っています。

一つ目は俗にいう原発ムラの存在です。

政官業に学までがみっちりとつながり自分達に都合の良い話しかしてこなかった事への不信感と憎悪が大きいと思っています。

勝手に低いレベルで想定し、しかもその想定すらおざなりで安全と言い続けたツケが今回って来たのです。

もう一つは、東電で明らかになってきた半官半民の特異体質です。

会長が代わらなかったり、民間事故調に協力しなかったりととても当事者としての自覚がありません。

料金を契約期間の途中からいきなり上げようと権利を主張したり、未だに社員は高給をとり優遇されているらしいとか、あちこちに寄付金をばらまいたりとか、どう考えても赤字転落が確実な企業ではありません。

全てにおいて、原発を再稼働させる為にプラス材料とはならないのですが、どうやって再稼働させるのかある意味楽しみです。

比較論

原発の安全性というのは、絶対的な判断では明らかに何をやっても安全でないと断言できると思います。

使用済み核燃料の最終的な処分方法も確立されていないのに安全とは言えません。

これは原発が稼働してるかどうかに関係ありません。

無くす方法は無いのです。

残る話題は、どうすれば少しでも安全かという点だけです。

残念ながら、今稼働している原発が万全の状態で動いているとは言えないし、管理も監視もお手盛りで非常に怪しいのではないかと思います。

国民から信頼されるようになるには、たぶん人が変わる必要があるのではないかと思います。

現場のエンジニアも全て順に変えていく必要があるのではないでしょうか?

中には経験者でないと駄目なところも今はあるもしれません。幸いほぼ再稼働は無いと思われるので、順に交代して、今までのやり方で本当に良かったのか見つめ直すタイミングではないかと思います。

もちろん組織からも今までの関係者は全員外れてもらう必要があります。

こんな荒療治をする為にも、一時国有化が必要だと思います。

安全な原発は無い

原発の再稼働に向け前進しているようですが、原発はその存在自体が危険な物です。

稼働しているか、停止しているかで状態は違いますが、どちらも危険である事には変わりません。

停止したから安全という話ではありません。

つまり、この世に存在した時点からずっと危険なんです。

この危険な状態は、人類が生まれてから今までに経過した時間よりも長い時間経たないと解消されません。

そこで、一番危険なのは全ての原発が停止したからと安心してしまう事だと思います。

自民党に言われたからか、政府も原発へのテロ攻撃に対処する方法を検討するようです(確かに参議院の予算委員会で自民党から問い詰められていましたが、そもそも自民党が政権を取っていた時も、特に対処してなかったはずなので、あまり大きく騒がない方が賢明だと思うのですが)。

他にも関連施設を含めるとかなりの数になります。そこまで考慮するのでしょうか?

個人的には原発をテロ攻撃するような国は限られています。

周辺国では自国への影響が大きすぎるのでまずやらないでしょう。

すると米国へ攻撃したような国が一番の候補になります。

さて、そこまで考えているかどうか?

官僚お得意の思い込みで、北の国だけを想定していたら…

参議院は必要か?

参議院の予算委員会を見てると、本当にこの場の必要性をあまり感じなかった。

話されている内容は衆議院とほとんど変わりません。

自民党はちょっと自分達の主張と違うと野次の連発。

しかも田中防衛大臣が分かってない事は国民のみんなが知っていて、それでも野田総理は変えるつもりがない事も知っています。

それを未だに資質が無いっか任命責任があるとか、はっきり言って時間の無駄でしかありません。

こんなので有事に対応できるのか!と無意味に突っ込んでる間に有事になってしまったらと思うとゾッとします。

参議院は解散が無く、何を言っても許される状況です。

衆議院と同じ話をするだけなら、参議院は無くても大丈夫です。

本当は別の目的を作る必要があるのではないでしょうか?
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四十郎

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