2013年11月

保全が足りない

特定秘密保護法の修正案をザックり読みましたが、やっぱり足りません

特定秘密を誰がいつ指定するが、いつ解除するかとかかなり細かく検討された結果が反映されているようです。

しかし、一度指定した秘密がバラされないようにする努力義務みたいなものが書かれてないんではないかと思いました。

如何に漏洩させないような対策を立てるか、常に漏れてないかチェックしていくか、みたいな話がありません。

読み方が足りないだけなら逆に嬉しいくらいですが、一度指定した情報が外へ流出したら罰則となっていて、その前に外へ漏らさない義務を行政の長に負わせ、漏れたら監督責任で何年か一緒に入ってもらわないと、結局はダダ漏れでその度にトカゲの尻尾きりして終わりそうです。

これじゃ、罰則が厳しくなっただこで今と対してかわらないんじゃないかと思いますね。

特定秘密保護法案の何が問題か?

私は日本が機密を正しく管理する事には賛成です。

ただし今出てる法律ではダメだと思っています。

知る権利については世間で多く議論されているのですが、最も大きな問題はそこではないと思っています。

問題は特定秘密が正しく指定され管理できないだろうという事です。

概算で40万件とも言われてます。

指定するのは行政機関の長です。

警察とか防衛省とか、日常的に機密を取り扱っているところでも漏洩したり知らないうちに廃棄されたりしています。

単純に分けても担当省庁で何万件も管理しなければなりません。

特に大臣がトップとなる外務省何かは機密の取り扱いについてド素人な人が大臣になってもおかしくないです。

どうやって管理し維持できるのでしょうか?

官僚に丸投げ状態では自分達の飲み代を秘密にする可能性が高いし、大臣が全てを把握する余裕も無い。

結果的に誰も分からないままとりあえず秘密にしておこうという実にいい加減な事態に陥るのではないかと思っています。

しかも大臣なんて頑張ったって数年です。直ぐにうやむやになってしまうのは目に見えて明らかです。

一度秘密したものを棚卸しするような余裕もないでしょう。

余りに非現実的な法案だと思うのですが…

何を求めていたのか?

猪瀬都知事が5000万円借りたの返したのとマスコミが大騒ぎです。

多数の都民に選ばれたからには説明責任があるのでしょう。

前にも書きましたが、私は彼に投票してないし、もとから期待もしてないのでどうでも良いのですが、2代続けて都政ド素人を選んだツケが回って来たというところだと思います。

道路公団民営化で有名になりましたが、所詮は文筆業なんで自説を主張するだけでした。
今もその弱点は改善されず、マスコミに囲まれるとしどろもどろになってしまいます。

これは真面目に会見でもやるしかないでしょう。そして相手の質問に対してはぐらかしたり、適当な答えをせず誠実に語るしかないと思います。

問題は、明日にも特定秘密保護法案が衆議院で可決されるというタイミングでこの問題が出た事です。

徳田議員の問題とバーター取引して、マスコミの目をこちらに引きつけてちょろっと可決しようとか考えてるのではないかと、勝手に勘ぐってしまう訳です。

まぁ、こんな事しなくても両院で可決させるだけの力を今の政府は持っているわけですがね。

燃料棒

福島第一原子力発電所4号機の燃料棒を移す作業が始まりました。

全てを移すのに順調にいって一年と言われてます。

中に色々と破片があって損傷していたら多分取り出せないでしょう。

その対策が今の技術で用意されているとは思えませんが、1〜3号機の中はもっと損傷が激しいはずなので、今すぐにでも対策を考え始めても良いはずですが、なかなかそういう報道を聞きません。

知らないのが私だけである事を祈るばかりです。

廃炉には40年かかるとか言われますが、これもざっくり見積もっただけで、技術的な検証がなされた訳ではないと認識していますが、本当に大丈夫なんでしょうか?

まぁ、私は40年後まで生きてないと思いますが…

慢心?

安倍さんが新興国に原子力発電所をトップセールスし始めたと思ったら、今度は石破さんが新しい原子力発電所を作ると言ったそうです。

核廃棄物の最終処分場も決めず、技術的には解決と言っていますが、実際にできるかはまだ分かりません。

今までも出来ると言っていた核融合炉はトラブルのままです。

これでも大丈夫と思っているとしたら、あまりにおめでたいとしか言えません。

脱「原発」が無責任だと言う人もいますが、今の状況を認める事もそれ以上に無責任だと思います。

責任を取り終わるまで、今この議論をしている人間は誰も生きていません。

それではどんな発言しても無責任なものになるでしょう。

核廃棄物の処理はいずれにせよ必要です、本当にどうするつもりなのでしょうか?
プロフィール

四十郎

RSS
QRコード
QRコード