2016年08月

総論賛成、各論反対

どの政党にも意見が分かれる事はある問題です。

今の自民党は独裁政党なのでそこまで意見が集約できない事はないでしょうが、他は多かれ少なかれ意見の集約に時間や金、ポストが飛び交います。

特に民進党は内部分裂をお家芸としています。

こんな無駄も政党が無くなれば終わります。

政党内で無理に集約しなくても、国民の代表である国会議員が様々な意見を聞いて最終的に多数決で決めればよいのです。

これも各国会議員が自分の選挙区で常日頃意見交換をしていればどう投票すれば良いかは自ずと決まります。

今は政党優先で委員会が開かれ、そこで実質的な答えが出てしまい、国会の場は形式的な物になっています。

こういう政党を基礎にした国会の運営方法も見直さないと国民の民意は反映されないでしょう。

野合にならない力

最近の小選挙区選挙では与野党共に複数の政党がそれぞれ選挙区を調整する事が増えています。

お互いに野合だと批判しています。

こんな下らないところで競い合ったり譲り合ったり、有権者から見たら分かりにくいし本人達も納得していない部分もあるでしょう。

これも政党が選挙に勝つためです。

誰も有権者の事なんか考えていません。

勝ったら自分達のやりたい放題、負けたら何も残らない。

有権者から見て何もちょっと黒いグレーとちょっと薄いグレーの中からどちらを選びますか?みたいな非常に大雑把な選択しかできません。

これでは投票率が上がるはずもありません。

小選挙区の候補者は地域密着でやれば良いのです。

全員がバックに誰も付いていなければ条件は同じです。

お互いの掲げる公約で判断してもらえば良いのです。

政党の人気者が来て街頭演説に人が集まっても、彼らの話す事は一般論の域をでないか、具体的な話も選挙が終われば全て忘れ去られてしまいます。

時間も無駄、演説にかかる費用も無駄、たぶん税金です。

内輪受けだけのための集会など無用です。

もっと生の声を届け、生の声を聞く、そうでないと有権者と候補者との間に信頼関係は生まれません。

支援者は良いんです。問題は圧倒的多数の無関心な層とどうすれば信頼関係が築けるのか、です。

それは政党が築いてくれる訳でも、支援者が築いてくれる訳でもないのです。

日本も組織を選ぶ選挙から個人を選ぶ選挙へと変えていかなければなりません。

独裁を終わらせないと…

最近、ずっと小選挙区制では政党を排除しようと書いています。

これでようやく今までに何故書いてきたかを説明できる状況ができました。

小選挙区制度を始めとしての候補者を政党から切り離し無所属で当選させる一番の意義は、当選した政治家の言動や収支を有権者が追い易くなるからです。

自分の選挙区と国会以外で何をやってるのか、政党に入っていれば政党の集まりや集金パーティが必要ですが、個人ならいりません。

国会では発言できないとは思いますが、今ならSNS の活用は常識です。

そこでの発言もすべて個人の責任になります。

今の政権では怪しい領収書が出てこようが裏金をもらおうが、自粛されてるはずのパーティ開こうが何でもOKになってしまっています。

政治家を孤立させると不祥事や裏金問題などで不適正な議員を辞めさせやすくなります。

何しろ政党という後ろ盾が無いからです。

少なくとも次の選挙に立候補する事は難しいでしょう。

今の与党には些細かもしれませんが法律を守らない議員がいっぱいいます。

皆んな不起訴になってますが、これも行政の長がすべてを牛耳っているからです。

本来の三権分立をもっと緊張感をもって維持しないといけません。

その為にはまず政党解体が必要なのです。

民意を効果的に反映させる仕組み

政党を無くメリットとして、コストが安くなること、そして民意が反映しやすくなるという話を書きましたが、まだあります。

今、小選挙区でも選挙区を代表しない候補者が出てきます。

業界団体から推薦された(実際は送り込まれた)候補者とか、組合の代表とか…

その選挙区に関係する会社の本社があったとしても、所詮は間借り人です。

有権者を代表しているとは言えません。
政党と同じ構図で地元の為に議員になっている訳ではないのです。

こういう邪魔者も排除する事ができます。

もちろん政党にしろ業界団体にしろ組合にしろ憲法で結社の自由が認められている限り禁止はできません。

ただただ小選挙区の候補者にはなるなと言っているってだけです。

比例区で自由にやって下さい。

もちろん政党と業界団体や組合など二重に所属する事は禁止にしますがね。

シンプル、そして当たり前な…

政党が本当にいらないのが小選挙区です。

与党か野党かと二者択一の選択肢では民意は吸い上げられません。

しかも当選したら政党の単なる頭数で自分の公約なんか守りもできず、自分の選挙区で投票してもらった有権者もりも政党や所属する団体の都合が優先されます。

仮に無所属で当選したらその行動は投票した有権者に従う、極々当たり前な話です。

もちろん国会は会派を作って頭数がいないと質問もできません。

この風習こそ即座に無くするべきですが、まずは少しでも無所属議員を増やして国会で発言権を得る目的だけのために会派を作れば良いのです。

投票は有権者との公約に従ってやるだけで、もちろん形上の政党なので党議拘束なんて無しです。

もちろんスタンドプレーする勘違い野郎も出てくるでしょう。

それは仕方ありませんが、次回の選挙で落とすだけです。

当選したら何も考えずに政党の言いなりになる議員よりはマシかもしれません。

そうやって何十年かかっても政党から政治を国民に取り戻す必要があるように思います。
プロフィール

四十郎

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