小選挙区

民意を効果的に反映させる仕組み

政党を無くメリットとして、コストが安くなること、そして民意が反映しやすくなるという話を書きましたが、まだあります。

今、小選挙区でも選挙区を代表しない候補者が出てきます。

業界団体から推薦された(実際は送り込まれた)候補者とか、組合の代表とか…

その選挙区に関係する会社の本社があったとしても、所詮は間借り人です。

有権者を代表しているとは言えません。
政党と同じ構図で地元の為に議員になっている訳ではないのです。

こういう邪魔者も排除する事ができます。

もちろん政党にしろ業界団体にしろ組合にしろ憲法で結社の自由が認められている限り禁止はできません。

ただただ小選挙区の候補者にはなるなと言っているってだけです。

比例区で自由にやって下さい。

もちろん政党と業界団体や組合など二重に所属する事は禁止にしますがね。

公私混同は良くない

今の選挙制度は小選挙区制と比例代表制が合わさっています。

小選挙区制では議員は一人しか選べません。

この人はその選挙区の代表であるべきで、他の団体の利益を代表する事はおかしいと思います。

つまり小選挙区の代表はその選挙区の有権者の意見の総意によって国会で票を投じるべきです。

従って党議拘束がある政党に所属する事は許されません。小選挙区で当選した議員は全員無所属でなければならないはずです。

当然、選挙の前に発表した公約に含まれていない議案も出てくると思います。

しかしそれは有権者と話し合い、その結果を国会で反映させるべきです。

地方で意見をまとめられないなんて、インターネットで会議できる今の時代なら言い訳にはなりません。

またここで言う有権者は、選挙で自分に投票してくれた人だけではありません。
全有権者の総意をあらためて問う必要があります。

実際はそんな事ばかりしていられないというのが実情だとは思いますが、極力できる範囲で意見を集約しその結果を国会の投票に反映させる、その為にこそ議員はいるのです。

有権者には私利私欲で意見を言う人が多いでしょう。だから多くの意見を集めまとめる事が必要になるのです。

議員本人の好みや主義主張は要りません。あくまでも有権者の総意を票に置き換える、それが仕事のはずです。

自分の主義主張は常日頃から自分の選挙区で対話して同意者を増やしていって、結果的に選挙の投票へと結びつけて信頼を得るしかありません。

もしこれができない議員がいるとするならば、それはその人の力量不足。次の選挙でより能力の高そうな候補者と交代してもらうしかありません。

選挙の時だけ頭を下げてお願いしているだけならロボットにでも務まりまし、疲れないロボットの方がよほど優秀な議員になれるというもんです。

選挙制度

今の選挙制度は今回のように政党が一杯出る事をたぶん想定しなかったと思います。

これでは投票する方が混乱するだけでなく、運営側も何かと大変です。

もちろん立候補をこれ以上制限する必要はありません。

気になるのは制度自体です。

既に民主党や自民党から分裂した候補者が何を考えて立候補したのか理解できない状況です。

選挙ではある党に所属して、当選したら離党なんて議員も多くなると思います。

ここまで来たら、政党に議員はいらないのではないかと思うようになりました。

どうせ政党に入っていて好き勝手できないなら政党が獲得した票には人間が割り当てられていなくても良いのではないかと思いました。

小選挙区は個人で立候補してそのまま議員になります。

比例区は政党に投票して、獲得した票数に比例して政党に議員数を割り当てれば良いのではないかと思います。

そうしたら各選挙区では地元に密着した議員が選ばれ、政党には議員がいないので政党交付金もいりません。

当選後に政党を変わる意味も無くなります。

政党だけでは全員集まっても過半数にはなりませんので、小選挙区から当選した議員一人一人の投票で法案の賛否が決まります。

小選挙区の議員は各選挙区でどちらにするか相談して投票します。

当然、買収とか考える輩が出てくると思うので、何らかの策は必要になると思いますが、この方が余程健全じゃないかと思うのですが。

後は一票の格差をどうするかを考える必要がありますが…
プロフィール

四十郎

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